別れの儀式をしましょう。

別れの儀式をしましょう。



明日にはもうさよなら。

私は必要のない物だから。



さようなら



私は、消える





01.別れの儀式






私ノようなガラクタでも、貴方ハ愛しテくれますカ?



もちろんだよ。と

貴方は言ったの。



出来損ないの、ゴミ達が

捨てられている、その場所で

私をみつけ、抱きしめて


「辛かっただろうね」

そう、言って。



(コノ感覚ハ一体ナに?)


何だか暖かいような、胸にこみ上げるこの…。



愛を知った私。

愛を教えてくれた貴方。


私にとって貴方は、かけがえのない存在。
私なんかが言うのはおかしいかもしれないけど。



毎日が、苦痛だった暗い場所。

”作られタ”私。

創造者にさえ、銃口を向けるが故に

失敗作として、捨てられた。


ナニが悪イと言うのカ。


創造者なんて、しらない。

ただこの世界から抜け出したかった。

感情なんて持ち合わせてはいなかったけど。それだけは事実。




貴方と過ごした日々が駆けめぐる。

「…」

感情ハまだ、少しシカ 

ワカラナイ。

のに。



機械であるはずのワタシから

出るハズのないモノ。

水。

こぼれ落ちる水滴。


・・・いつしか、貴方が教えてクレタ、涙と言うモノですカ?


動かなくなった貴方を。

もゥ、冷たイ貴方ヲ。


雨の中。雨の中。
ワタシが捨てられていた、場所の傍。

貴方は。アナタは。




「お前なんかを、拾ってしまうから。」

私を作った人物の一人?

「拾ったりしなければ、殺されなくてすんだのにね?」


私のセイで。



私が作られてしまった。

私は死に損なってしまった。

私を貴方は拾ってしまった。


そして貴方ハ拾った私に殺されタ

勝手に動くカラダ。

手が銃器に変ワル。

銃口はアナタニ。




「さぁ、こっちへおいで」

「戻ってきなさい。」

私の抱く骸を引き剥がす腕


たくさんの銃声が一気に。


離サナイデ

私とこの人ヲ。






私はイラナイ機械。

元々失敗作

私はイラナイゴミ

アナタが拾い

それ故アナタは死ニ

コレ以上

存在する意味もナイ

消えてしまエ

全テ

ナニもかも

自身ノ

スベテ






別れノ儀式

ヲ

自身

ニ

向ケ

テ




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暗い。です。そしてよくわからないと思うので解説します。

この女の子は、普通の女の子が改造されたモノです実は。
拾ってくれた人の、妹にあたる子がこうなってしまった。

辛い日々を送っていた人が、通りかかった路地で、女の子に問われる。
『私ノようなガラクタでも、貴方ハ愛しテくれますカ?』…感情もないのに。なぜか。
でもガラクタなはずはなく。紛れもなく妹のままで。

「もちろんだよ」と、泣きながら抱きしめて言うのです。その人は。

しかし、拾ってはいけないという決まりがあって。殺されることになり。
なにしろ相手は創造者ですから。操るすべも知っていて。
あえて、自らの手で、愛しい人を殺させたわけです。残酷(お前が書いたんだろ

その後。連れていこうとする者を殺し自分を自分の手で消した…と。
説明無しでもいいかと思ったのですが(想像してもらうため)しました

何か伝わったら…というか、切ない中に感じて下されば幸いです

05/10/3 22:31 雪姫