すべては
ここから変わっていく…



過去からの鎖 2,古びた本




酷く、古い本。題名は…少なくとも日本語ではない。
でも、なぜか。俺には読むことが出来た。・・・神と人。そんな名前。

ページをめくり、読んでいく。
そこには神のことが書いてあった。

「ありえねー…」	まったく、信じていないから。
けれど、なぜか読むのをやめられなかった。


「神はすべてを作り出した偉大なものである。人は尊敬し、感謝の意を示すべき…」
どういうことだ…?

「なお、人と神と人が交わる事は許されず…
それを犯した者は冥界に送られ天界(人間界)からの永久追放を命じられる…
なお、その子も同罪として殺される…生き長らえた場合には…

探し出し、拷問の末死罪…!?」


―なんだよそれ…!!



なぜイラついたのかわからない。

なぜ、そんなにも怒る必要があるのか。俺は…何も関係ないはずだ。
けれど…耐えられなかった。「何か」を否定された気がした。


―いったい、何なんだ…



思い当たる事は無くて。
たぶん、酷い仕打ちだからだろうと解釈した。


もう読んでしまったページをそっとめくり、目を見張る。
そこには…若い男女の肖像画…らしきもの。

この世界…国、というべき所では、見た事の無いような格好をしていた。
しかしたしかに、見覚えがあった。


この本の内容と俺と、何の関係がある…?



本に見入ったままで気付いてはいなかったが。

あたりは、光であふれていた…









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